「おつかれさま」と「ただいま」が、優しく交差する庭へ。

エクステリアさくらで、お客様の暮らしをデザインさせていただいております、営業プランナーでございます。

「子どもたちも、ようやく手を離れましてね。これからは、夫婦二人の時間を、少しゆっくりと楽しみたいと思っているんです」

先日、凛とした、それでいて少しはにかんだような笑顔で、ある奥様がそうお話ししてくださいました。 それは、ただお庭を綺麗にしたい、というご相談ではありませんでした。ご夫婦がこれから歩まれる、新しい人生の“第二章”の舞台を、新たにお手伝いさせていただく、とても光栄な物語のはじまりでございました。


お客様の言葉の奥にある、本当の「願い」を探して。

最初にご相談いただいたお悩みは、とても明確なものでした。

「生垣が枯れてきてしまって、道路を歩く人の視線が、リビングまで届いてしまうんです。なんだか、ずっと落ち着かなくて…」

お話を伺いながら、わたくしの頭には、もちろん、おしゃれな目隠しフェンスのイメージがいくつも浮かんでおりました。ですが、わたくしはぐっとこらえて、もう一つだけ、質問をさせていただいたのです。

「もし、その視線が気にならなくなったら、奥様は、そのお庭で、どんな風に過ごしてみたいと思われますか?」

すると、奥様は少し驚かれたような、それでいて、嬉しそうな表情で、ぽつり、ぽつりと話し始めてくださいました。 ご主人が淹れてくれるコーヒーが、とてもおいしいこと。昔は、よくお二人で草花を育てていたこと。そして、本当は、縁側でのんびり日向ぼっこをするのが、ずっと夢だったこと…。

お客様が最初に口にされる「お悩み」は、いわば“きっかけ”です。 その奥に隠されている、お客様ご自身も忘れかけていたような、ささやかで愛おしい「願い」。それを、おしゃべりの中からそっと見つけ出し、両手で大切にすくい上げること。 それが、わたくしたちプランナーの、一番大切なお仕事なのです。


一枚の図面に込めた、ご夫婦への3つの「おもてなし」。

持ち帰らせていただいた、たくさんの素敵な「願い」。 それを、一枚の図面へと翻訳していきます。わたくしが、ご夫婦の新しい暮らしのためにご提案したのは、3つのささやかな「おもてなし」でした。

一つ目は、「守られている」という安心感のおもてなし。 一番のお悩みだった視線対策には、圧迫感のない、柔らかな木目調のデザインフェンスをご提案しました。ただ無機質に隠すのではなく、風と光を適度に通す素材を選ぶことで、「囲われている」のではなく「優しく守られている」と感じられるような、心地よいプライベート空間を目指しました。

二つ目は、「二人だけの」という楽しみのおもてなし。 リビングの窓から、靴を履かずにそのまま出られる、広々としたタイルデッキ。お手入れも簡単で、ご主人がコーヒーセットを置くカフェテーブルにぴったりです。そして、その隣には奥様のためだけの、小さなレンガの花壇を。これなら、腰をかがめることなく、また、大好きだった土いじりを楽しんでいただけます。

三つ目は、「夜の語らい」という彩りのおもてなし。 昼間とは違う、しっとりとした大人の時間を演出する、ささやかなガーデンライト。デッキの足元と、奥様がこれから植えるであろう草花の影を、優しく照らし出します。夜風を感じながら語らう、ご夫婦だけの特別な時間を、光がそっと見守ります。


先日、工事が無事に終わり、ご挨拶に伺いました。 新しいお庭を眺めながら、奥様がわたくしに、こうおっしゃってくださいました。

「高橋さん、見て。主人がね、仕事から帰ってくると、まずこのデッキに出て『ただいま』って、コーヒーを一杯飲むようになったの。そうすると、家事を終えた私が『おつかれさま』って、隣に座って…。今までなかった時間が、この場所に生まれたわ」

お庭は、ご家族のライフステージと共に、その役割を変えていくものです。 お子様の笑い声が響く庭から、ご夫婦の語らいが生まれる庭へ。

皆様の人生の、どんなステージにも静かに寄り添い、最高の舞台をご用意すること。 それが、わたくしたちプランナーにとって、何よりの喜びなのでございます。

あなたの「これからの物語」も、よろしければ、ぜひお聞かせくださいませ。

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