そのサビた道具で、いい仕事ができると思ってんのか?-職人が語る、庭道具の手入れと、仕事への心意気の話-

エクステリアさくらの職人をやってる、鈴木(仮名)だ。

秋晴れが続いて、気候がいいと、庭に出て土いじりだの、DIYだのをやりたくなるもんだな。 ホームセンターに行きゃ、ピカピカの新しい道具が、いくらでも手に入る。そいつを買い揃えるのも、まぁ楽しいだろう。

だがな、ちょっと待て。 あんたが、物置の奥に突っ込んである、あのスコップ剪定バサミ。 最後に使った時のまんま、泥がついたり、サビが浮いたりしてやしねぇか?

いいか、よく聞け。 道具を大事にしねぇ奴が、いい庭仕事なんかできるわけがねぇ。 今日は、あんたの家の庭道具を、長く、快適に使うための、当たり前だが、一番大事な話を、きっちり叩き込んでやる。


なぜ、道具の手入れが必要なのか?理由は三つだ。

「たかが道具だろ」なんて、甘く見てんじゃねぇぞ。 手入れを怠った道具はな、あんたの庭をダメにし、最悪の場合、あんた自身を怪我させるんだ。

  • 理由①:木の"命"を、縮めるからだ。 一番わかりやすいのが「剪定バサミ」だ。 サビて、切れ味の悪くなったハサミで、庭木の枝を切ってみろ。スパッと切れずに、枝の繊維をブチブチと潰しちまう。その傷口から、水や雑菌が入って、木は病気になり、枯れていくんだ。あんたは、良かれと思ってやった剪定で、大事なシンボルツリーを、自分でいじめてることになる。

  • 理由②:あんたが、"怪我"をするからだ。 柄(え)の部分がグラグラしてるクワやスコップ。 それに気づかねぇで、思いっきり土に突き立てて、力を入れた瞬間、スポンッ!と柄が抜けたり、折れたりしたら、どうなる? 勢い余って、転んで、大怪我だ。道具の不調は、あんたの体の不調に、直結してるんだよ。

  • 理由③:"いい仕事"は、いい道具からしか、生まれねぇからだ。 これは、俺たちプロの世界の鉄則だ。 道具を自分の体の一部みてぇに、毎日磨き上げている奴の仕事は、やっぱり美しい。逆に、道具を粗末に扱う奴の仕事は、どこか雑で、長持ちしねぇ。 あんたの庭仕事が、ただの「作業」なのか、愛情を込めた「いい仕事」なのか。そいつは、あんたが持つ道具を見れば、一発でわかっちまうんだ。


鈴木流・これだけは、絶対にやれ。

難しいことは言わねぇ。終わった後に、たった5分、時間をかけるだけだ。

  • 【スコップ・クワ・シャベル類】 使い終わったら、すぐに、泥を洗い流せ。 水道でジャブジャブ洗って、いらねぇ布で水気を拭き取って、乾かしてからしまう。土がついたまま、ジメジメした物置に突っ込むのが、一番ダメだ。サビがサビを呼ぶ。

  • 【剪定バサミ・ノコギリ類】 こいつらは、庭仕事の「包丁」だ。一番、大事に扱え。 使い終わったら、刃についた木の**「ヤニ(樹液)」**を、専用のクリーナーか、なければアルコールのウェットティッシュでもいいから、きれいに拭き取れ。 ヤニを放っておくと、刃が開かなくなったり、サビの原因になったりする。 仕上げに、刃先にミシン油や椿油を、うっすらと塗って、油紙にでも包んでおけば、完璧だ。


どうだったかな。 高い道具を買うことより、今持ってる道具を、ちゃんと手入れしてやることの方が、よっぽど大事なんだ。

俺たちが、ここ所沢エクステリア工事をやる時も、現場に持っていく道具は、毎日、ピカピカに磨き上げてる。 そいつらが、俺たちの誇りであり、いい仕事をするための、最高の相棒だからな。

あんたも、自分の庭の「相棒」を、もう一度、見直してやってくれ。 そいつらが、あんたの期待に、きっと応えてくれるはずだ。

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