日本人が愛した"縁側"という名の豊かさ。-プランナーがご提案する、秋の"中間領域"のすゝめ-

エクステリアさくらで、お客様の暮らしをデザインさせていただいております、高橋(仮名)でございます。

空は高く澄み渡り、頬をなでる風は、ひんやりと心地よい。 この素晴らしい季節、皆様は、お家のどこで過ごすのが一番お好きでございますか?

暖房の効いたお部屋の中では、まだ少し早い。 かといって、日陰のないお庭の真ん中では、風が少し肌寒く感じる。

わたくしは、この時期、日本人が古来から愛してきた「縁側(えんがわ)」という空間の知恵を、改めて思い出すのでございます。 家の中の「内」でもなければ、お庭の「外」でもない。 その、どちらでもない**『中間領域』**にこそ、秋の暮らしの豊かさを味わう、すべての答えが隠されているように思うのです。


その壱:現代の「縁側」をデザインする

昔ながらの縁側が持つ「心地よさ」。 それは、わたくしたちが所沢の地でご提案する、現代のエクステリア工事によって、皆様のお住まいに創り出すことが可能でございます。

例えば、リビングの床と、高さをフラットに繋げたウッドデッキタイルデッキ。 そこは、スリッパのまま、あるいはお部屋から裸足のまま、ふらりと一歩、外の空気を感じに出られる、最も身近な「縁側」でございます。

わたくしたちは、その「縁側」を、単なる台として設えることはいたしません。 その場所が、ご家族にとって、無意識のうちに足を運びたくなるような、特別な「居場所」になるように、デザインを施します。


その弐:「屋根」がもたらす、守られた安心感

その「居場所」づくりに、欠かせないもの。 それが、**「屋根」**の存在でございます。

といっても、お部屋のように、完全に閉ざされた屋根ではございません。 お家の軒(のき)を深くしたり、デッキの上に木製のパーゴラを組んだり、あるいは、開閉が可能な**オーニング(日よけ)**を取り付けたり…。

この「一枚の屋根」があるだけで、空間は劇的に変わります。 夏の厳しい日差しは遮り、秋の優しい光は、柔らかく招き入れる。 急な秋の時雨(しぐれ)が降ってきても、慌ててお部屋に飛び込む必要はございません。

雨音をBGMに、お気に入りの椅子に腰掛け、温かいお茶を一口いただく。 その「守られている」という安心感こそが、心を真からリラックスさせてくれるのでございます。


その参:空間を仕切る、柔らかな「スクリーン」

さらに、その「縁側」に、もう一枚、柔らかな仕掛けを加えることもございます。 お隣からの視線をそっと遮る、すりガラス調のパネルや、風にそよぐ屋外用のカーテン、あるいは、格子状のフェンスに、ツル性の植物を這わせたり。

これらの「柔らかな壁」は、空間を完全に閉ざすことなく、プライバシーを守り、お庭の景色を美しく切り取る「額縁」となります。 そうして生まれた“おこもり感”のある空間は、ご家族だけの、静かな読書室であり、お月見を楽しむ特等席ともなるのです。


お庭づくりとは、時に、家と外との「境界線」を、いかに美しく、そして心地よく曖昧にしていくか、という作業でもございます。

家の中の安心感と、お庭の開放感。 その二つの“いいところ”だけを享受できる、贅沢な『中間領域』。

わたくしたちエクステリアさくらは、そんな、日本の豊かな知恵を受け継ぐ、心安らぐ空間づくりのお手伝いを、させていただきたいと願っております。

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