エクステリアさくらの事務所で、皆様のささやかなお手伝いをしております、木村(仮名)でございます。
しとしとと、窓を打つ雨の音。 秋の長雨とは申しますが、このところ、雨の日が続いているようでございますね。 皆様のお住まいでは、いかがお過ごしでしょうか。
こんな雨の日、事務所の窓から外を眺めていると、わたくしはいつも、軒下を静かに流れる水の流れに、目が留まります。 そう、**「雨どい(あまどい)」**でございます。
普段、晴れた日には、その存在を意識することさえ、ほとんどないかもしれません。 けれど、雨どいは、わたくしたちの大切なお住まいを、雨水によるダメージから黙々と守り続けてくれている、とても重要な「小さな働き者」なのでございます。
もしも、お家に「雨どい」がなかったら…?
皆様は、もし、お家にあのお馴染みの「雨どい」が、全くなかったとしたら、どうなるか、想像されたことはございますか?
屋根に降った、想像を絶するほどの大量の雨水が、その行き場を失い、屋根の軒先から、まるで滝のように、**「バシャーーッ!!」**と、お庭や玄関アプローチに直接叩きつけられることになります。
そうなると、
-
玄関から一歩出ただけで、びしょ濡れになってしまいます。
-
地面に叩きつけられた雨水が、泥水となって跳ね返り、美しい外壁や基礎の部分は、あっという間にドロドロに汚れてしまいます。
-
そして、何より恐ろしいのは、その雨水が、お家の基礎の周りの土を少しずつ、しかし確実にえぐり取り、湿気させ、長い年月をかけて、お家そのものの土台を弱らせてしまうかもしれない、ということでございます。
雨どいの「声」に、耳を澄ませてみてください
わたくしたちのお家の壁際や軒下で、そんな恐ろしいことが起こらないように、雨どいは、屋根に降った雨水を、一滴残らず、優しく、賢く集めて、決められた排水溝へと、そっと導いてくれているのです。
しかし、そんな働き者の雨どいも、時には「助けて!」という、小さな悲鳴を上げていることがございます。 どうか、この雨の日に、少しだけ、その声に耳を澄ませてあげてください。
-
「ポタッ…ポタッ…」と、どこかから水が漏れていませんか? それは、雨どいのつなぎ目が、夏の暑さや風で、少しだけ緩んでしまっているサインかもしれません。
-
「ドボドボッ!」と、横から水が溢れかえっていませんか? それは、夏の間に飛んできた落ち葉や土埃が、雨どいの内部に詰まってしまって、「もう、苦しいよ!」と、悲鳴を上げている証拠でございます。
プロによる、早めの「健康診断」を
その小さなサインを、見て見ぬフリをしてしまいますと、先ほどお話ししたような、外壁の汚れや、お家の土台へのダメージに繋がってまいります。 「高い場所だから、自分では掃除も点検もできないわ…」 そうおっしゃる方が、ほとんどでございます。
わたくしどもの職人、鈴木(仮名)のような者たちは、もちろん、お庭の工事だけでなく、こうしたお家の外回りの、高所でのメンテナンスも、プロ中のプロでございます。 脚立やハシゴの扱いは、お手のもの。安全に、そして確実に、雨どいの中をきれいにし、緩んだ金具を締め直し、皆様のお住まいを、再び雨から守るお手伝いをいたします。
秋の長雨、そして、これからやってくるかもしれない台風の季節の前に。 ご自宅の軒下で、健気に頑張ってくれている、あの「小さな働き者」のことを、ほんの少しだけ、思い出していただけますと幸いです。
「うちの雨どい、なんだか溢れているみたい…」 そんなご不安がございましたら、どうぞ、お気軽にわたくしどもにご相談くださいませ。 雨の日も、晴れの日も、皆様の暮らしが、健やかでありますように。



