エクステリアさくらの職人をやっている、鈴木(仮名)だ。
秋晴れが続いて、過ごしやすい日も増えてきたな。 夏の暑さも和らいで、庭仕事をするにも、いい季節だ。
だがな、油断してんじゃねぇぞ。 この気持ちのいい季節に、あんたが庭で「見て見ぬフリ」をしていることが、来年の春、あんたを泣かせることになるかもしれねぇんだ。
今日は、秋だからこそ、絶対にやっておかなきゃならねぇ、**「雑草」と「水」**の話だ。 少し地味な話かもしれねぇが、あんたの庭を、本当に強く、美しく保つための、一番大事な話でもある。
その壱:秋の雑草は、来年の「春の種」を蒔いている。
「雑草との戦いは、夏で終わりだろ?」 そう思っているなら、そいつは大きな間違いだ。
夏の間に勢いよく伸びた雑草どもはな、この秋、最後の力を振り絞って、花を咲かせ、**「種」**を落とそうと必死なんだよ。 もし、あんたが今、その雑草を一本でも見逃したら、どうなる? そいつが落とした何百、何千という種が、土の中で静かに冬を越して、来年の春、一斉に芽を出す。
つまり、今の雑草は、来年の春の、雑草だらけの庭を“予約”してるようなもんなんだ。
そうなりたくなければ、やることは一つ。 花が咲き、種を落とす前に、根っこから、きっちり抜き取ることだ。 この地道な作業が、来年のあんたを、間違いなく楽にしてくれる。
「もう、毎年毎年、こんな戦いはウンザリだ!」 そう思うなら、その時が、俺たちプロを呼ぶタイミングだ。 地面をきっちり整地して、プロ仕様の**「防草シート」を敷き、その上に砂利や人工芝**を施工する。雑草との長い戦いに、終止符を打ってやる。
その弐:お前の家の「水の通り道」は、詰まってねぇか?
秋は、気持ちのいい晴れ間だけじゃねぇ。「秋の長雨」や、忘れた頃にやってくる「台風」の季節でもある。 その時、あんたの家の庭は、大量の雨水を、ちゃんと受け流せる準備ができているか?
まず、庭の隅にある**「雨水マス(うすいマス)」**のフタを開けてみろ。 夏の間に積もった、枯れ葉や泥で、詰まっちゃいねぇか? ここが詰まっていると、大雨が降った時に、行き場を失った水がお前の庭をプールに変えちまう。最悪の場合、家の基礎までジメジメさせて、家そのものを傷める原因にもなるんだ。
そして、もう一つ。俺たちプロが、一番こだわっているのが、見た目じゃわからねぇ、地面の**「勾配(こうばい)」**だ。 水は、高いところから低いところへ流れる。当たり前だな。 俺たちは、その当たり前の性質を利用して、お庭に降った雨水が、自然に、そしてスムーズに、排水マスに向かって流れていくように、ミリ単位で地面にわずかな傾斜をつけている。
この「水の通り道」をきっちり作ってやること。 それこそが、あんたの家を、何十年も湿気や水害から守る、見えないけれど、一番大事な仕事なんだよ。
どうだったかな。 秋の庭仕事ってのはな、ただ見た目をきれいにするだけじゃねぇ。 来年の春に備え、そして、万が一の豪雨に備える、とても重要な「準備」なんだ。
こういう地味で、少し汚れる仕事こそが、あんたの家の本当の強さを作る。 面倒くせぇと思ったら、無理せず、いつでも俺たちを呼べよ。プロのやり方で、きっちり片付けてやるからな。