エクステリアさくらの事務所で、皆様のささやかなお手伝いをしております、木村(仮名)でございます。
十月一日。 今日から、学生さんたちの制服も、夏服から冬服へと変わる「衣替え」でございますね。 事務所でも、朝一番に出社したブログ担当の佐藤(仮名)さんが、「今日から、温かいお茶にしました♪」と、お気に入りのマグカップを嬉しそうに拭いておりました。
窓から見える空も、どこまでも高く、空気が澄み渡っていて、いよいよ秋本番なのだと、背筋が伸びるような心地がいたします。
わたくしは、この「衣替え」という言葉をお聞きすると、いつも、お庭のことを思うのでございます。 わたくしたち人間と同じように、お庭もまた、今まさに、美しい秋の装いへと、その姿を変えようとしている最中なのだ、と。
夏服を脱ぎ、秋の装いへ
夏の間に、太陽の光をさんさんと浴びて、私たちに木陰を作ってくれたケヤキやモミジの葉。 その役目を終え、これからは、赤や黄色へと、一枚、また一枚と、美しく色づき始めます。 お庭の主役が、アサガオやヒマワリから、しっとりと風に揺れるコスモスや、気高い香りのキクへと、そっとバトンタッチされるように。
それは、植物たちだけではございません。 お庭の「役割」そのものも、静かに衣替えをしているように、わたくしは感じます。
夏の「元気いっぱい、水遊びをする遊び場」というお洋服から、 秋の夜長を、静かに読書や物思いにふけりながら過ごす、「心安らぐ、大人のための書斎」というお洋服へ。
「灯り」という名の、温かいカーディガン
日が暮れるのが早くなったお庭に、プランナーの高橋(仮名)が、お客様と熱心にお話ししていた「照明計画」が灯り始めます。 それは、まるで、肌寒くなってきたお庭に、一枚、温かいカーディガンを羽織らせてあげるような、優しさに満ちた光景でございます。
わたくしたちエクステリアさくらは、ここ所沢の地で、ただお庭を創るだけではございません。 春夏秋冬、その季節に、その場所で、ご家族が一番心地よく過ごせるための、最高のお洋服(=設え)を、お庭に着せてあげる。 そんな「衣替え」のお手伝いを、させていただいているのかもしれない、と。
わたくしどもが手掛けるエクステリア工事は、そうした、季節の繊細な移ろいに、ご家族の暮らしがそっと寄り添っていくための、土台づくりでございます。
皆様のお庭は、今、どんな秋の装いを始めておりますでしょうか。 その衣替えが、もっと素敵で、もっと快適なものになりますように。 わたくしは、今日も事務所の片隅から、静かに、皆様の暮らしを応援しております。




