"一枚の絵"をデザインする。-プランナーが語る、秋色に染まるお庭の設計図-

エクステリアさくらで、お客様の暮らしをデザインさせていただいております、高橋(仮名)でございます。

十月に入り、空の青が一層深まり、空気がどこまでも澄み渡るように感じられます。 「芸術の秋」と申しますが、わたくしは、この季節、お庭そのものが、一年で最も美しい色彩を放つ、一枚の「生きた絵画」になるのではないか、と感じております。

わたくしたちプランナーが、お客様のお庭の設計図を描くとき。 特に、リビングから一番よく見える場所(主庭)に木を植える際には、常に、この秋の日のことを想像しております。

今日は、そんな、ご家族だけの「一枚の絵」をデザインするために、わたくしたちがエクステリア工事に込めている、ささやかなこだわりについて、お話しさせてくださいませ。


その壱:"窓"という名の、額縁(がくぶち)

わたくしが、お客様のお住まいを拝見する時、必ずさせていただくことがございます。 それは、リビングのソファや、ダイニングテーブルの椅子など、ご家族が、一日で一番長く過ごされる場所に、そっと座らせていただくこと。

そして、そこから見える「窓」を、一枚の「額縁」として捉えます。

この額縁の中に、どんな景色が広がっていたら、ご家族の心は、最も豊かになるだろうか。 ただ木を植えるのではございません。 その窓から、計算された位置に、主役となる一本を配置する。 それが、お庭を「芸術作品」に変える、最初の第一歩でございます。


その弐:"主役"と"脇役"の、色彩のアンサンブル

「秋」の主役は、やはり、鮮やかに色づく紅葉(モミジ)や、黄金色に輝くイロハモミジ、あるいは、春の花も実も美しいヤマボウシ(山法師)かもしれません。

しかし、その主役の「赤」や「黄」を、本当に美しく輝かせるためには、名脇役の存在が不可欠でございます。 それは、背景で、その鮮やかさをどっしりと受け止めてくれる、**常緑樹(シマトネリコやソヨゴなど)**の深い、深い「緑」。

燃えるような赤と、静かなる緑。 この色のコントラスト(対比)が、お庭の景色に、はっと息をのむような「奥行き」と「深み」を与えてくれるのです。 わたくしたちは、この色彩のアンサンブルを、ここ所沢の気候に合わせて、丁寧にデザインしてまいります。


その参:夜、その絵画に"命"を灯す

そして、秋の夜長。 昼間とは、全く違う、もう一つの「芸術作品」が、姿を現します。 わたくしたちが仕掛ける、**ガーデンライティング(お庭の照明)**の魔法でございます。

昼間、太陽の光を浴びて輝いていた葉とは、また違う表情。 下からのアップライトを浴びて、夜の闇に浮かび上がる紅葉は、まるで、一枚一枚が光を放つ、ステンドグラスのように幻想的でございます。

その美しい影が、お家の壁や、リビングのカーテンにゆらゆらと映し出される。 そんな、生きた影絵を眺めながら、静かにお酒を召し上がる時間も、また、大人だけに許された、秋の贅沢な芸術鑑賞の時間なのかもしれません。


わたくしたちが手掛けるエクステリア工事とは、単に、便利さや快適さをご提供するだけではございません。 お客様の日常の中に、ふと、心が豊かになる「美しい瞬間」を、どれだけ多く、デザインできるか。

ご家族だけの特別な「一枚の絵」を、ご一緒に、大切に描かせていただけましたら、これ以上の喜びはございません。

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