エクステリアさくらの職人をやっている、鈴木（仮名）だ。
最近、日が暮れるのが早くなってきたな。 気候も良くなってきて、庭にテントみてぇなもんを張って、夜を過ごしている家を時々見かける。 「おうちキャンプ」とか、「ベランピング」とか言うらしいじゃねぇか。
ガキどもが目をキラキラさせて喜ぶなら、そりゃあ、とても良いことだ。 だがな、俺たちプロの目から見ると、「おいおい、そんな場所で火を使ったら危ねぇぞ」とか、「夜、真っ暗で転ぶんじゃねぇか？」って、ヒヤヒヤすることもある。
今日は、その“なんちゃって”で終わらせねぇ、本気で、そして何よりも「安全」に、おうちキャンプを楽しむための、一番大事な**「土台」**の話をしてやる。浮かれて怪我する前に、しっかり読んでいけよ。
掟その壱：テントを張るなら、地面を選べ。
まず基本中の基本だ。どこにテントを張るか。 まさか、デコボコの土の上や、角が尖った砂利の上に張ろうなんて思っちゃいねぇだろうな。テントの底が破れるし、痛くて眠れやしねぇ。論外だ。
「じゃあ、平らなウッドデッキやタイルデッキの上ならいいだろう」 そう思うかもしれねぇが、待て。テントを地面に固定するための「ペグ」は、どうするんだ？打てねぇだろう。それに、デッキの上で、炭火を使うコンロなんて置いたら、火の粉が飛んで火事になる危険もある。
俺たちが、本気で「おうちキャンプ」を楽しむ庭を創るなら、こうする。 テントを張る専用のスペースとして、水はけを良くした平らな地面に、ふかふかの**「人工芝」を敷いてやる。これなら寝心地もいいし、水はけもいい。 そして、火を使う場所は、そこから少し離れた「コンクリート」か「タイル」のスペースに、きっちりと分ける。 この「ゾーニング（役割分担）」**こそが、安全の基本だ。
掟その弐：夜の闇を、なめるな。
夜になると、あんたが思っている以上に、自分の家の庭は真っ暗になる。 ランタンの灯りも風情があっていいが、それだけを頼りに歩き回るのは危ねぇ。 つまづいて転んだり、テントを張っているロープに足を引っ掛けたり、怪我のもとだ。
特に、家の中からテントまでの通り道や、段差がある場所には、**足元をしっかりと照らす「フットライト」**を、あらかじめ地面に埋め込んでおくことを、俺たちは強くすすめる。 夜の安全はな、ムードのある灯りだけじゃなく、こういう実用的な「光」が作ってくれるんだよ。
掟その参：電気と水を、外で甘く見るな。
最近は、外でプロジェクターを使って映画を見たり、スマホを充電したり、便利な世の中になったもんだ。 だがな、電気の扱いを間違えると、感電や火事になる。家の中から、ぐちゃぐちゃと延長コードを何本も引っ張ってくるような、危なっかしい真似はするな。
「ここで電気が使えたら便利だろうな」 「ここで水が使えたら、後片付けが楽だろうな」 そういう場所を、俺たちはお客さんと話しながら見極めて、安全な**防水仕様の「屋外コンセント」や、便利な「立水栓」**を、計画的に設置する。
安全と便利ってのはな、ちゃんとした事前の「準備」と「設備」から生まれるもんだ。 それを忘れちゃいけねぇ。
おうちキャンプってのは、本当の自然の中でやるキャンプの“真似事”かもしれねぇ。 だがな、家の庭だからこそ、**「最高の安全性」と「最高の快適さ」**を追求できる、実は、とても贅沢な遊びでもあるんだ。
その最高の「土台」を作るのが、俺たちプロの仕事だ。 見た目がきれいなだけじゃねぇ。あんたたちが、家族が、心の底から安心して、本気で遊べる場所を創ってやる。
中途半端な準備で、楽しい思い出を台無しにする前に、一度、俺たちに相談に来いよ。 最高の「秘密基地」の作り方、しっかり教えてやるからよ。
